ある日。

朝、しらす丼。引き続き夫の実家からもらったしらすがあるため、しらす丼にする。前の日の晩に麺つゆにつけおいた卵黄を、しらす丼にの真ん中に落とし、刻みのりと青ネギと白ごまを振りかけていただく。おいしい。やっぱりこのへんのしらすっておいしいなぁ。夫はまたこれを写真に撮って義母に送っている。おもしろい。義母から、「盛り付けには薬味が肝心ね」と帰ってくるも、私に薬味の重要性を教えてくれたのは義母である。夫も笑う。


昼、しらすと明太子でごはん。


ずっと体調を崩していた夫は、ここのところ復活の兆しである。実家で静養してきたのがよかったのかもしれない。夫は、マメな人で、家にいるとついあれこれして動き回ってしまう。実家でゆっくりとできたのであろう。「夫に甘えない」そう手帳に書き記した。これで何度目であろうか。


夜、図書館に行って本を返し、予約本を受け取ってきた。『2020年の恋人たち』など3冊。読むのが楽しみ。なんとなく疲れたので、近くのマックで休憩する。隣の席に大学生の男女4人がいて、就活中なのか模擬面接をしている。男性の回答を、面接官に扮した女子が滅多打ちにしている。怖い。落ち着かない。でもその通りだと内心では聞いていた。そのあと、男女交換したとたん、鬼面接官であったはずの女子がダメダメなのである。どうやら、エントリーシートに「カフェで4年間オープニングスタッフとして働き~」と書いてあるらしいが、男子に「お前、カフェでバイトしたことねーだろ。しかも4年間もオープニングスタッフってどういうこと?ずっとオープンしてんの?」と突っ込まれている。確かに、ちょっと日本語おかしいよね。もはや吹き出しそうである。誰か助けて、そうして、永遠と面接の練習に聞き耳を立ててしまっていた。すると蛍の光が流れ始めたので、帰ってきた。寒い冬の夜道を散歩するのは、好きなこと。

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