ある日。

一週間ほど、ひどい風邪だった。久しぶりにこんなにひどい風邪を引いて、しばらく寝込んでいた。(お仕事お休みしてごめんなさい)自分はもしかしてコロナかなと思って不安になったけれども、どうやらそうではなかったようで安心した。それでも咳だけは止まらず、全身が痛いので、龍角散をなめまくっている。外を歩くとみんな大げさに私をよけていくのが悲しい。コロナじゃないよ。とマスクに書いておきたい。


長らく続いた自律神経の乱れと風邪のせいで4回くらいリスケした美容室にようやく行けた。ハイライト入れて、オリーブカラー。相変わらずの前下がりボブ。今までと何ら変わりのないずっと同じ髪型だけど、今回のはかなりすべてが好みだったので、それを伝えた。ありがとう。カットやカラーの様子をIGにあげるというので、写真を撮られて緊張のせいかずっと眉間に皺が寄っていた。


気分転換に紅茶でも飲んで帰ろうと店に入ったら、16時だというのに、あっという間に閉店になりゆったりできなかったのが残念だった。不完全燃焼。家に帰ると、夫が玄関まで迎えに来てくれなかったのでキレた。夫も意味不明であっただろう。人に「この人意味不明」と思われると、私は面白くなってきてしまう。


『きみのためのバラ』読了。最初の都市生活が好きだなぁ。牡蠣好きにはたまらない本。牡蠣と白ワインという組み合わせが、お酒を飲めないために一生私には縁がないのだなと思うと人生の大きな幸せを一生味わうことないのだなと思えてくるほど悲しい。大人の色香、美食、お酒。いい本だった。作中に「一生に一度の勇気よ」というところがあって、果たして私は一生に一度の勇気を使って何かを成し遂げたことはあったのだろうかと考える。「ある晴れた日の昼頃、私がパレ・ロワイヤルの庭園を歩いていたら〜」という描写も好きでここだけを何十回も読んだ。私は庭園と紅茶に目がない。「だから家族はやっかいなのね。中でどんなに争っていても、外に対しては結束する」というところもよかった。ヘルシンキ、パリ、メキシコ、バリ、アマゾナス、沖縄を舞台にした物語。ちょうどテロの脅威に世界中が慄いていた時期で、あの頃って本当にテロを恐れてもいたし、自分がテロリストだと疑われないようにみんな緊張していたなと思った。


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