ある日。

夫が喫茶店にこもって仕事をするというので、私も大量の本をもってついていく。本が大量すぎて、夫が持ってくれるというのだけれども、私が持った方が早いので自分で持つ。だって、重い、なんでこんなに持つのと何回も聞いてきてうるさいから。そうして歩いていたら、バスが見えてきたので、その石のように思いバッグを抱えて全力で走ったら、なんと奇跡的に間に合った。そしてバスを降りて、僕が先に行って席を取っておくから君はゆっくり歩いてきなよといって走っていったのに、夫は複雑な横断歩道の大きな交差点で立ち往生していた。そこの交差点は遠回りして何度も横断歩道を渡るか、歩道橋を登らないと渡れないのはわかるであろうに、私は立ち往生している夫を横目に店に入り席を確保した。面白くて面白くて、お腹がよじれそうだった。


そうして、夫はトーストを私は卵サンド、そしてコーヒーをオーダー。なんと、夫のトーストが冷えていたのだ。でも衛生上、口にしてしまったものを温めなおすことはできないといわれ、夫がパンを残すところを初めて見た。かわいそうなので、卵サンドを半分分けてあげたらうれしそうだった。面白い。そうして、喫茶店でまる一日過ごし、夜になって帰ろうとしたらめちゃくちゃ寒く、途中のコンビニで中華まんとファミチキを買った。お店の方が、袋はよろしいでしょうか?と私のでっかいバッグを見ていったので、大丈夫ですといったものの、中華まんとファミチキってなんだかバッグの中の本が汚れそうだったので、「すみません、やっぱり袋ください。ちょっと入るかなぁとおもったけれどやっぱり無理そうで」と本当に申し訳なさそうに伝えたら、なんと「可愛らしい奥様ですね。私もこれからそう言おうと思います」と言われたのだ。はて?でもこういうことって結構あるのだ。私は何でも正直に話してしまうので、その駄目さに同情してくださるのだと思う。結構いい歳なんだけどなぁ。でも夫はとてもうれしそうに、「うちの奥さんのことをそんな風に言ってくれるコンビニだから、中華まんたくさん買って貢献してあげたい」と訳の分からぬことを言っていた。本末転倒。それは店に乗せられてますな、夫よ。

5冊だけの本屋

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