ある日。

朝、ごはん、わかめの味噌汁、ひじき煮、ヨーグルト、ほうじ茶。


昼、前の日ののこりのおかずを詰めたお弁当。豚しゃぶごまポン酢和え、卵焼き、ほうれん草ときのこの炒め、ごはん。夫が、「お弁当っておいしいね」と言う。嬉しい。私も同じことを思っていた。

朝から、体調がいまいちだったが、どんどん悪くなってきているような気がしたので、夫に話したら、リポビタンDとプリンを買ってきてくれた。これで、もっと悪化しても大丈夫だ。


と、思っていたら、本当に悪化して、あまりにも扁桃腺が腫れて、歯痛、頭痛、顔面まで痛くなってきた。ずっと頭痛薬を途切れずに飲んでいる。そうして、夫に右顔面に冷えピタを貼ってもらった。「いつもは左なのに、めずらしいね」と言われる。さすが、毎回貼ってくれてるだけのことはある。私もいつも左なのに、どうして今回は右なんだろうと思っていた。そうして、ちょっと眠ったらよくなったので、夫と愛犬の散歩に行く。散歩に行く格好を見て夫が大爆笑している。当たり前だ。顔には冷えピタが貼られたままなので、それを隠すべく大きめのマスクに眼鏡、ニット帽でほぼほぼ顔は隠れている。ニット帽が真っピンクの主張強めなせいか、隠したいのか目立ちたいのかわからなくなっている。上下黒のスエットだし、真黒な大きめダウンを着て、さらにそのフードをかぶっている。夫に、「頼むから、ダウンのフードだけは取ってくれ。やばい奴になっているから」と言われ、しぶしぶフードはかぶらずに行く。いつもは、人っ子一人すれ違わない、住宅街の細い路地になぜか今日は人がたくさんいた。下校中の中学生、工事現場のお兄さんたち、それにベビーカーを押しているママさんたち。あぁ、どうしてこう変な格好をしているときに限って、こんなに人がいるのだと嘆く私を見て、夫はさらに大笑いした。


夜、回鍋肉、ほうれん草としめじの炒め、なめこと豆腐の味噌汁。ネットスーパーで買ったなめこが見たこともないほどの大きさで、びっくりしていたら、それを見た夫が「怖い、怖い。おれ、それ無理」と言う。普通の小さいなめこは食べれる夫なのに。それに怖いとはどういうことなのか。夫は大きいシイタケも怖いという。それなのに、大きいキノコでもマツタケは平気だし。怖いってちょっと面白い。終始、怖い怖いとうるさかった。


夜、寝る前に夫が冷えピタを貼り変えてくれる。最近は、夜を少ししか食べないので、快眠だし、朝もすっきりとした目覚めで気持ち良い。


そんな疲労した覚えはないのだけれども、どうしてこんな風になったのだろうかと、ベッドの中で考える。だいたい私は疲労がピークを迎えたときにこれが出るのだ。それでも、ここのところ無理はしていなかったので、ピンとこなかった。それでも症状はたぶん4年くらいぶりにひどいのだ。それでよく考えたら、なんか最近アドレナリン出ていなかったなと思う。なんてことない普通の暮らしをしていたなと。それはそれでいいのだが、私には、目標とかたのしみといったそういうメリハリをつけてくれるようなものがないと、ストレスを感じるのだ。きっと今回はストレスだったのではないかと思った。緊急事態宣言の影響で、結婚記念日のディナーもいけなかったし、大好きな服や靴も買いに行けなかったし、それ以前に忙しすぎて、1月の外出は、結婚記念日にうなぎを食べたことと、マッサージしか出かけていないのである。(愛犬の散歩やコンビニなどは出かけているが)それに、買い物もオンラインばかりで、買っても買っても全く満たされないのだ。あぁ。コロナよ。こんなこと言っていたら不謹慎かもしれないが、つらかった。原因がわかったらスッキリ。あぁ、明日からはたのしみを手帳に書き留めておこう。そして、目標も考えよう。


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