ある日。
すっかり春の陽気で気持ちのいい朝。
白のロンT、黒のカットソーと、Vネックのスエットなどネットで買った服たちが届く。白のロンTはお気に入り過ぎて二代目。Tシャツやカットソーといったものがまるで似合わないせいで、あまり持っていない。でも、春はやっぱりカットソー。最近は長年愛用してきたシャツが似合わなくなってきたのもあり、取り急ぎネットで買った。愛用ブランドだけに、イメージ通りで安心。それらをクローゼットにかけて段ボールを整理し、落ち着いた頃に、今度はネットスーパーが来た。
昼、たらこスパゲッティー。相変わらず、たらこスパゲッティーブームが続いている。家でも食べ、外でも食べている。食後に抹茶オレ。抹茶はそんなに得意ではないので、普段は飲まないのだが、春になると抹茶オレや緑茶が飲みたくなる。春の陽気=抹茶。おいしい。食後に愛犬の散歩に行く。新しい散歩コース。愛犬、嬉しそう。
ずっと花粉症の薬を飲んでいたり、たった数か月のうちにいろいろなことが起こって、自分でも気づかいないうちにストレスを抱えていたようで、体調が絶不調だった。やっと花粉の薬からも解き放たれ、一段落したせいか、ものすごい集中力を発揮し、仕事が捗った。
夜、豚汁。ウインナーと焼売という意味不明な献立。夫は、お昼用に買っておいた海苔弁があったのでそれを食べる。食後に義父がくれた上等な苺を食べたら、喉が腫れ、耳の奥がかゆくなり、咳が止まらなくなった。それで、あっという間に下唇が腫れた。下唇が腫れている私の顔を見て夫が笑う。アレルギーなので、フルーツは体調がいい時しか食べれない。これだけ盛大に唇が腫れたということは、自分が思っていたよりも不調だったらしい。お口直しに、これも義父がくれた人形焼きを夫と食べる。なんだかとても怖い顔の人形焼きなので、私が少しでも怖くない顔の人形焼きを選んで食べていたら、夫が「選ばないで食べなさい」と言う。「人形焼きは顔が違うだけで、味は一緒だから安心して」と言うと、「それはおれのセリフだ」と言って笑っていた。夫がたくさん笑っていると、心が穏やかになって嬉しい。いい一日だった。
ジョージ・オーウェル『おいしい一杯の紅茶 ジョージ・オーウェルのエッセイ』読了。代表作『一九八四年』とはまた違った一面が見られてたのしかった。コロナ禍の今だからこそぴったりだったのかもしれない。イギリスと言えば、紅茶と庭の国。いつか行ってみたい。移住してみたい。完全な紅茶のいれかたなんて、紅茶はにとってこんなにも惹かれるエッセイはあるだろうか。ここだけをただただ繰り返し読む。思う存分読み返して満足したところで、クリスマスの食事、食器洗い、娯楽場、おもしろさ、書くことなど、読み進める。娯楽場のところなんてこれまた最高。人間の生活や文化の本質をついていると思う。それになんとも芸術的な表現。ブッククラブ史上最も不人気のようだったのが残念。でも、私は好き。「人間はぬくもりと、交際と、余暇と、慰安と、安全を必要とするのである。と同時に、孤独と、創造的な仕事と、驚異を感じる感覚も必要なのだ」 と。驚異っていいね。
0コメント