ある日。
だるい。だるい。
季節の変わり目は弱い。自律神経が乱れまくって、自分ではどうにもならない。全く眠れない日が続いている。なんとか、着替えて仕事に取り掛かる。
夜、仕事で出かけていた夫が、みはしのあんみつとケンタッキーを買って帰ってきてくれた。骨なしチキンというのを初めて食べたけれども、これはこれで食べやすくておいしい。夫にプレゼントした昨年のマイブックをみたら、まったく同じ日に夫は仕事で出かけていて、みはしのあんみつとケンタッキーを買って帰ってきていた。二人で大笑いする。
朝吹真理子の『だいちょうことばめぐり』読了。ただただ流麗な文章。まるで和歌を詠んでいるようなやわらかさ。家族のこと、ごはんのこと、すぎゆく季節のあれこれエッセイ。ご主人とのエピソードが素敵過ぎて鼻血が出そうだった。なんとロマンチックで可愛らしい人なのだろうか。夫の仕事に同行しザルツブルグにいくというところがあって、ちょうど中谷美紀のエッセイを読み終えたばかりだったので、繋がってるなぁと思いをはせる。読書って何気なく取った本でもこうして繋がっていくところが面白いのだ。あと、この方のエッセイの中でもローストビーフのお話が好きで、今回もローストビーフのお話が合って嬉しかった。好き。 「私は、みたものをそのまま声にだす人間の習慣がとても好きだ」「料理研究家の内田真美さん真美さんの料理はすべてが清潔で、すべすべしている、食べ方もシンプルで、そして白い。白い食べもの、という意味ではなく、食べた印象が白い」「清潔な心地」というところが好きで、ここだけを何度も何度も読み返して先に進まなかった。私は好きなところを飽きるまで読み返してから先に進むという習性があるので、そういう習性が出るときは良い本の証。「清潔な心地」それは私にとっては朝吹真理子なんだよなぁと思う。
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