ある日。
夜中からずっと体調不良で、トイレに行ったり、何をしても腹痛と吐き気がひどくぐったり。午前中ベッドで休む。
昼、なんとか作ったけんちんそばとデコポン。デコポンが野生の酸味を帯びていたので口の中がすっきりする。
夜まで、ベッドで過ごす。AmazonprimeでSATCの映画版を観ていた。懐かしい。若かりし日にTSUTAYAに通ってレンタルして観た全シリーズ。朝から晩までずっと家では流しっ放しにしていた。あまりにも繰り返し見ていたため、キャリーみたいな発言が自然に出てきていて、自分も驚いた。結婚しても変わらないキャリーに「きみは他の女と違う」と言ってブラックダイヤモンドをプレゼントしているビッグのシーンが好き。結婚しても子どもを作らずに二人でこれからもやっていくっていうところ。子どものいない夫婦の生活、あり方に共感。
森博嗣のWシリーズを引き続き読む。季節の変わり目のモヤモヤと体調不良で、どうにもならない。そんな時には、だいたい森博嗣を読む。これくらいSFだと夢中になって読むから頭がすっきりしてよい。
第二弾の『魔法の色を知っているか?What Color is the Magic?』は、今だからこそ心に響くことが多くある。「新しい人種だと考えれば良いのではないでしょうか。明らかに違いはある。でも、お互いに認め合う必要があります」認め合うってなかなか難しい。人間としてのアイデンティティや、子供が生まれなくなった時代であっても、血筋を大切にする文化とか、そういう今の問題を近未来から描いているからより一層客観性が生まれておもしろくすんなりと自分の中に入ってくる。
第三弾の『風は青海を渡るのか? The Wind Across Qinghai Lake?』も人間とウォーカロンの差異を追求していく中で、人間の愛おしさ、生殖の重要性を痛感させられ、愛という概念について考える。
「何故、人は考えるのだろう?何のために、考えようとするのだろうか?」
「経験を重ね、洞察力を養えば、かなり高い確率で正解を導くことができるようになる」
「やはり、新しい世代が出てこないという今の状況が、その種の観念を固定化させている。文化の停滞を招いていると思う」
「若者は、タブーを破っていく勢いを持っていて、それが人類を変化させたんだ。固定観念を打ち破ったり、既成の約束事に囚われない新しさを生み出していた」
あぁ、新しい世代との交流を持ちたいという私のひそかな欲望よ。
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