ある日。
朝、チーズトースト。ココア、ヨーグルト。愛犬がヨーグルトをおねだりしてきたので、夫があげる。梅雨がはじまり、今朝もどんよりと雨が降り続いている。散歩はいけなそうなので、愛犬の大好物のヨーグルトをあげる。
前の日の夜、眠りにつく前に、「明日は、チーズトーストにするよ」と夫に伝えると、夫が「なんでわかったの?」という。夫は、チーズトーストが大好きで、夜、そういえば、俺が買ってきたチーズはどうしたんだっけ?と考えていたらしい。それで、驚いていたようだった。
それぞれ、仕事。
昼、前の日の晩のキムチ鍋の残りにうどんと卵を入れる。作ったのはいいけれど、私はこういうのを取り分ける技術に乏しく、悪戦苦闘。隣で夫が、何度も、俺がやろうか?と尋ねているが意地を張っている。掬い上げたキムチうどんが勢いよく、トングをすり抜けて鍋に飛び込んでいく。そして、私の顔面と洋服に返り討ち。メガネが盛大に汚れたので、夫に「メガネ拭いてくれない?」と頼む。綺麗にしてくれて、俺がやると言って、やってくれた。
珍しく、昼に仕事を終えたので、録画しておいたドラマをあれこれ観る。そして、映画を2本観る。癒された。
若林正恭『完全版社会人大学人見知り学部卒業見込』読了。2010年8月からの雑誌ダ・ヴィンチでの連載をまとめたエッセイ。2008年にM-1で二位になり、仕事が増え始めた頃、いうなれば社会2年目を迎えたころのこと。実力以上の仕事が舞い込んできて期待されるような働きができていないと感じ焦っていた頃のこと、趣味、自意識過剰、夢日記、悩みの深みにハマる、ネガティブモンスターのこと、どれも共感。なんでもっと早く読まなかったんだろう。私もちょうど30歳の頃、趣味も好きなこともなくて、必死に趣味を探そうと手あたり次第にワークショップに行ったり、イベントに行ったりいろいろしていた。あの頃に必死で探してどれもピンとこなかったのに、それから数年後に、まさか小さい頃から暇つぶしというか気分転換にしていた読書が、好きだってことに気づいて今こうしているなんて本当にびっくりだ。そういうこととかを思い出す。感慨深い。自分の叶えたい夢を記す日記のところがあって、そこが好きなので何度も読む。「ぼくが見た『デキル人』たちは五十年後の自分がこうなっていたいという理想像から、そこに行き着くまでにはどうなっていれば良いかを事細かに夢日記に書いて、それを今日まだ降ろしてきてやるべき仕事を一日の予定表に書いてスケジュールにするのだ」というところ。若林が、仕事のなかった頃に、一年後M-1で優勝する目標を立て、今日何をすべきか予定表を埋めたとある。「仕事がまるでないのに、なんだかスケジュールが組まれているような気持ちになって、仕事がなくて社会から必要とされていないという劣等感が薄らいだ」と。私だって、こういう時期があったのだ。仕事をしていなくて、でも結婚しているから専業主婦という肩書はある。でも、世の中からはじき出されたような、必要されていない自分にいら立つようなそんな日々を過ごしていたころに、この本を読んでいたらきっと私も真剣に、必死に、藁をもつかむ思いで夢日記を書いただろう。そして、大した予定もないのにその夢を叶えるためだけのやることという予定を組み込んだだろう。あの頃の私が救われたような気がした。あと、ネガティブモンスターのところもよかった。「ネガティブモンスターに捕まりそうになった時のために、没頭できるものを用意しとく」「ネガティブを潰すのはポジティブではない。没頭だ」と。
夜になって、夫はおひとりさまをエンジョイしに行ったので、私は、キムチ鍋の残りに豆腐とエノキを追加して、さっくりと食べる。見ていた映画にポテトが止まらないという妊婦が出てきて、美味しそうに食べていた。食べたくなったので、夫にポテトを買ってきてもらったらLサイズで、でもパクパクと食べ切ってしまった。夫に「キムチ鍋食べて、ポテト食べて、夜に水って騒ぎ出すから水2本くらい枕元に置いといてね」と言われる。その直後、急に胸が痛み水!と騒ぎ始める。水1リットルを飲み干して休む。
最近、風呂とトイレがしんどいので、渋々深夜にシャワーを浴びる。浴びたものの、着替えが困難なため夫に手伝ってもらう。世の中は、煩わしいことが多いなぁとまた思う。最近毎日思っている。お風呂とかトイレとか、洗濯物を干すとかの全てが煩わしい。そして、大泣きして眠った。
0コメント