ある日。
今日も大雨。記録的な大雨。夜寝ていたら夫のiPhoneから緊急速報が何度も爆音で響き渡り飛び起きた。別の部屋にいたのに、あんなに大きな音だったらすぐ近くで寝ていた愛犬はきっとびっくりしただろう。肝心な夫はと言えばお風呂に入っていてまったく気づかなかった。あまりにも大きな音で鳴り響いたので心臓がまだドクドクしている。そして、まだ降り続いている雨。美容室に行かなければならないのに困った。
実は前の日に予約していた美容室は、大雨警報のため今日にした。そして、降り続く雨にまた今日もリスケかと悩んでいたら、お昼すぎたころに雨が止んだ。それで、美容室に行く。電車も乱れていたせいか遅れてきた客と予約通りの客がごった返した美容室は見たこともないほどてんやわんや。それに美容師の数も多い。受付だけで3名もいるし、初々しいいかにも新入社員ぽいかんじの人たちが5名くらいいる。みんなアドレナリン出まくっている。そんな店内を見ていたら、これまたはつらつとした背の高いショートカットのいかにも体育会系な女子がシャンプーをどれにするかマニュアル通りの口調で説明してくれた。湿気がすごいので、アロマのシャンプーを選ぶ。それでいざ、シャンプー台に行こうとしたら、一歩遅れでうまってしまったためまた待合室で待機。隣には白髪でいかにもロンハーマンに売っていそうな綺麗なパープルとブルーの間のようなロングワンピースを纏ったご婦人が座っていてうっとりと見入ってしまった。そのご婦人と私は同時にシャンプー台に案内され、シャンプーが始まる。私のシャンプーをしてくれている人は、私の髪がきれいだきれいだと絶賛してくれる。ハイライトが本当にきれいに入っていて素敵ですねと。ありがとうとだけ言う。そういえば、ヘッドマッサージしてもらっている人にも毎回髪を褒められる。髪を褒められるのってやっぱり嬉しい。ふと会話が途切れたときに、隣のご婦人の会話が聞こえてくる。「お湯の温度大丈夫ですか?」と聞かれたご婦人が「ちょっともっと熱くしてくださる?」と言っていた。私は熱かろうがぬるかろうが痛かろうが流しが甘かろうがあまり言わないので、驚いていたら「このくらいでどうですか?」とシャンプーをしている人が言う。するとご婦人は「あなたの手が大丈夫ならもっと熱くしてほしいのだけれども」という。どうやら梅雨だからものすごく熱くしたシャンプーが気持ちよいのだという。カットは、いつもお願いしているのでされるがままに。そして客がごった返しているせいかものすごいスピードでカットしてくれた。その姿はいつものゆる~っとした湘南独特の雰囲気ではなく殺伐としていて話しかけるのもできないほどだった。そして、リタッチしてもらう。前回もそうだったけれども、カラーを担当してくれる女性が丁寧でうまいので嬉しい。その女性がイヤーキャップを付けてくれたのに、新人の男の子がお耳失礼しますと言ってまたイヤーキャップをつけようとしたので、思わず二人で笑ってしまう。リタッチだから早めに終わり、いつもの30分くらい早く終わった。自分で言うのもなんだが、これまでで最も髪型といい、色といい好み。嬉しい。
帰りにベーグルサンドを二つかって、夫が待っているカフェへと急ぐ。カフェで待っていた夫もすごくいいとほめてくれる。夕飯の時間だったので久しぶりに中華に行く。白ごま担々麺、豚肉と青菜のチャーハン、棒餃子、烏龍茶を頼む。メニューを伝えたのは私なのだが、どうしてもぼうぎょうざが言えなくて、びょうぎょうじゃとなってしまう。それにいろいろ漢字が多くて面倒なので、「白ごま担々麺と、豚肉となんとかのチャーハン、なんとかぎょうざ」と伝えると、夫が「全部、なんとかだったよ。ちゃんと伝わったかな」と心配そうにしている。メニューはすべて正確に伝わっていた。たまにここの白ごま担々麺が食べたくなる。でも、時間帯のせいか大雨のせいか客が一人もいなくて心配になったけれども、相変わらずどれも美味しかった。食べているときに夫が面白い話をしてくれた。カフェでコーヒーを飲んでいたら、隣に自分と同じくらいの男性と男の子が来たそうで、その男性が何と、テイクアウト用のコーヒーカップの中身を、持参したリュックの中からそのコーヒーショップのマグカップをだして、コーヒーを半分にしていたらしい。そして、それをちょっと離れた席に一人座っていた奥様らしき人に渡して飲んだらしい。タンブラーとかじゃなくてお店で飲むときに出てくるマグカップをリュックから出したことがまず驚き。コーヒー一杯を夫婦で半分ずつにしていてさらに持参したリュックからドーナツを持ち出しそれを親子三人で分け合って食べていたそうだ。私たちにはない価値観だったので、いろんな人がいるんだなぁと思った。夫は、それを冷ややかに見ていたそうだ。夫はそのどこが嫌だったのか。確かに非常識だ。お店に持ち込みなんて、でも本当にいろいろな人がいる。その家族について話していたら周りにはちらほらと客が増えてきていて、店を後にする。帰りも電車は遅れていた。
夜になっても雨は上がっていたので、ここのところ散歩に連れて行ってあげれてなかった愛犬の散歩を眺めにする。伸びるリードで自由に走らせてあげる。愛犬はぴょこぴょこと可愛くうさぎ跳びしながらあちこち走り回っていた。楽しそう。
面白そうな仕事の依頼が来た。ここの所そういう依頼こないなぁと思っていたところに来たので嬉しかった。あぁこの会社面白いことやっているなぁ、なんか面白い企画ありそうだななんて思っていたところだったのでうれしかった。
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