ある日。

前の日の寝る前に、夫に明日は絶対に8時に起こしてねと念入りに頼む。夫が「何度も起こしているし、きみははっきりとなんども起きている言っている」と言う。「それはもはや寝言のようなものだから、ちゃんと歩いたら起きていると認識してね」と無茶苦茶なことを言う。そのせいか、今朝、夫は仰向けに寝ている私の首根っこを持ち、上半身を起こした。するとそのまま前につんのめり、自分の目の前の視界がどこにあるのかわからず、ベッドから落ちそうになったので大慌てで夫を呼んだ。「ちょっとこんな起こし方したらけがするよ」と。せっかく起こしてくれたのに無茶苦茶だ。それで「朝は食パンをこんがりと焼いて、すぐにバターをのせて」と頼む。夫は自分の食パンにはチーズをたっぷりのせて食べていた。あと、アイスティーとはちみつをかけたヨーグルト。食後、時間を見たら9時だったので、「起こすの遅くない?」と言ったら、どうやら夫は朝早く起きてサッカーを見ていたようだった。6時に起きるはずが起きれなかったせいで、まだ試合は終わってないそう。夫はUEFAとかいうのを見るためにわざわざWOWOWに登録した、私はツールドフランスを見るためにJsportsに登録した。今月は二人ともお互い大忙しだ。そして、来るオリンピック。あぁ、忙しい。夫は睡眠時間を削ってまでサッカーをよく見ているが、私も睡眠時間を削ってツールドフランスや競馬を見るようになり、夫の体力のすごさに驚かされている。あのひと、よくこんな無茶苦茶な生活で何年も過ごしているなと思う。私は自転車と馬がどうしてか魅了されてしまう。昔、会社の同僚とみんなで競馬倶楽部と言うのをつくって、あちこちの競馬場に見に行っていた。


お昼過ぎまで仕事。


昼食、前の日に買ってきておいたパンとスープ。夫は焼きそばパンで私はランチパック。アップルデニッシュは半分ずつ。

私はまだ仕事中だったので夫が用意してくれた。夫が突然叫ぶのでどうしたのかといえば、インスタントのスープは、何が起きたのか、同じスープカップに粉を二人分入れていた。それをなんとなく半分ずつにして、お湯と牛乳をたす。夫は自分の焼きそばパンにチーズを乗せてグリルで温めていた。なんだかこっている。アップルデニッシュもグリルで温めてくれたので美味しかった。中からめちゃくちゃ熱いリンゴが出てきて人差し指の先に乗っかっていてしばらく痛かった。


買い物に出かける。無印で細々したものを買い、本屋へ。新潮文庫100の気になっていた本を買う。プレミアムカバーを去年から細々と集めているので今年も買い足した。スーパーで肉を買う。豚しゃぶ肉と豚バラ肉、あと鶏モモ肉を一枚大きめのと伝えると、この日は鶏肉が安い日で、見たこともない肉まであり、なんと鶏モモ肉もどれも予想以上に大きかった。学生らしき初々しい男の子がこれじゃ大きすぎますよね?とか言いながらあれこれやってくれたけどどれも大きく、「すみません、今日は大きいのしかないみたいです」というのでそれを買った。レジ横に切り出しカステラが198円だったので夫に買う。家に帰ってそれを見せると、夫は大喜び。え!こんなに入って198円なの?とだって、普通のカステラが10切れ分ある。端っことかでもないのに衝撃だ。


夕方に日記を書いたり、本を読んだりしてから、料理に取り掛かる。今日使う野菜を朝のうちに洗ってザルにあげていたせいか、なんとなくいつもより彩が綺麗。
夕食、きゅうりとレタスの中華サラダ、豚肉と彩野菜の黒酢炒め、鶏肉のパリパリ焼きとししとう、納豆ご飯、豆腐とわかめの味噌汁。

鶏肉はフライパンに皮目を下に置き、重石で皿を乗せてじっくり焼く。途中で出てくる油を拭きながら、皮をパリパリに焼き、ひっくり返してさらに焼く。周りにししとうを置いて一緒に完成。次の日に出かけるので、お弁当用にと作った彩野菜の黒酢炒めは美味しそうと夫が言うので少しだけ出す。玉ねぎ、にんじん、なす、トマト、豆苗と豚肉だ。冷蔵庫にあったやつを入れただけ。夫はトマトが入ってるとめっちゃうまいと言う。味付けは土井さんのだからね。材料は全然違うけど。疲れたときには黒酢炒めっていいよね。

食後に夫はカステラを三切れも食べていた。愛犬も食べたそうだったので、一口。嬉しそう。

疲れて、今日もツールドフランスが見れない。明日は金曜日なので夜更かししてまとめてみよう。


森博嗣の『血か、死か、無か?』読了。「夢はこの上なく重要な時間だった。僕は、夢の中で研究テーマについて考え、そしてときには、のちのち問題解決に至るような有益なアイデアを思いつくことだってあった」という序盤の文章が印象的で好きだったので、そこを繰り返し読んでいた。正義とはについてのあれこれに考えさせられる。夫は正義感に溢れている人だ。私には正義感が欠如している。自分にはない価値観に触れるのは面白い。本を読んだだけではなんにも理解できていないに等しいけれども、輪郭くらいは触れられているのだろうか?と思いながら正義感について考える。


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