ある日。
情緒不安定。朝からずっと泣いている。洗濯を回しては泣き、干しては泣き、掃除機をかけては泣き、そのたびに愛犬と夫が駆けつけてくる。「嫌なことでもあったの?」と聞かれるが心当たりはまるでない。ただ、私はここのところずっとやりたいと思っていることがあって、それを全く手も付けられていないのが悔しい。やってもやっても追いつかない家事に、用事に、それをやるほどに遠のくやりたい事への思いが涙になって溢れたのかもしれない。生活って苦しいと思った。結婚とか、家族を増やすことって苦しいと思った。自分一人だったらこんなに悩まないのにと。『エッセンシャル思考』読み、集中力を上げることにした。私はわかっている。欲張りなのと、完璧主義が災いして、やってもやっても満たされない、満足しない。そうして、自分の首を絞めている。そうして、思っていることややることをすべて手帖に書き出して、それに取り掛かる。乗ってきた。ものすごい勢いで仕事が終わる。
夕方、送り火のため夫の実家へ。なぜか、食事に唐揚げとぎょうざが出てきて、あと山盛りのポテト。胃痛を抱える私にはしんどいメニューだったけれども、山菜おこわが美味しくてパクパク食べた。それで送り火をして、遅くに帰ってくる。
夫は家族への信頼度が高い。私は家族すら信頼できない。私の圧倒的にかけている信頼感のせいで、自分を傷つけていることにいい加減に気づいた夜だった。
大好きな平野紗季子の『味な店』読了。はじめにのところで「完全でなくてもいい。正しくなくてもいい。自分がいいと思うことを好きにやっていく。するといつしか、誰にもまねできない物語が生まれる」、そんな店が味の店であると書いて買った。これは、味な店の本なのだけれども、人間もそうだなぁと思う。味のある人でいたい。平野紗季子さま大好きなので、ずっと読んでいたかった。味な店への愛情も、食への愛情も、すべて好き。とりあえずレストランCAROに行ってみよう。
群ようこの『ほどほど快適生活百科』よかったなぁ。本屋で、まえがきに「生活するって大変だなぁ」とあって、これを見て即買い。生活がしんどい時ってあるんだよなぁ。「仕事、住居、食事、服装、経済、趣味、人付き合い、病、将来についてなど、それらすべてに毎日、選択がついてまわる」と。「家族がいる人は、家族の行動、相手の気持ちも思いやって自分の行動を選択しなくてはならない。子どもがいる人は、そこに育児も加わる」と。まさに生活に追われていた私には救いのような本であった。
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