ある日。
結婚記念日のお祝いディナーへ。去年は10周年という節目の年だったが、コロナがひどい時で行けなかった。今年は、まだ落ち着いているので行く。一年遅れで何かお祝いの品を買おうと話すも、あちこち見て回るのは憚られた。
ウェスティン東京のラウンジでお茶をして、レストランに向かうことにした。ウェスティンは、どのレストランも美味しい。ラウンジは庭園がきれいなので行ってみたかった。カウンター1席しか空いてないと言われる。窓際はすべて、アフタヌーンティーにテンション上がる女子たちによって埋まっていた。イチゴのスイーツたちはどれも美味しそうで、綺麗だった。みんなこれ見よがしに立ったり座ったりして写真や動画を取っていた。それを横目にケーキとコーヒーを頼むと、まだティータイムなのにケーキはすべて売り切れで、プリンしかないと言われる。プリンとコーヒーで夫とおしゃべりする。小一時間くらいお喋りした後で夫に激しい腹痛がやってきた。コーヒーを飲むと夫は時々こうなる。トイレに行ったきり数十分は戻ってこないので、一人でぼっとする。夫が出て行ってから、あっという間にラウンジはガラガラになった。私たち二人、いや夫が不在なので私一人と、隣の探偵の調査報告しているらしい男女。静かな時。夕方5時になり、また女子たちがわんさかやってきた。どうやら夕方の部のスタート開演らしい。ホテルのスタッフ用ドアから、次から次へと運び出されるイチゴのアフタヌーンティースタンドたち。一人二つずつ持った人たちがたくさん出てくる。そんなに?と思っていたら、ガラガラだった店内は満席になっていた。
時間になったので、レストランに行く。どうやらクリエイティブシェフが昨年変わったらしい。お料理はクラシカルなフレンチから、オーガニック、ヘルシーなカジュアルフレンチになっていた。昨夜、夫とともにメニューをチェックしていたが、どうにもテンションが上がらなかった。メニューを選ぶときに消去法で選ぶという悲しい現実。そして、10年通い続けるうちに、おそらく私が最も若いほうの客であったのが、もはや最年長?というほど、若い客であふれている。閉店にならずに安心だが、複雑。前菜の寒ブリと紅心大根のタルタルが美味しかった。食感が面白かった。メインの子羊のすね肉をレーズンとアーモンドを添えてという料理は、クスクスの上にレーズンとアーモンドが敷き詰められ、ほろほろに柔らかい子羊肉がのっていた。そこへ、スパイシーなソースが目の前でかけられる。うーん。これはカレーだね。マトンカレー。おいしいけれど、カレー。デザートのマロンのローズ見立てはマロンのクリームで作られたローズの形をしたデザート。前評判が低すぎたせいで、そこまでショックを受けることもなくただ食べてきた。
デザートの前にお祝いの生ケーキをいただき、夫がサプライズで花束をくれた。結婚式にも使った花も含んでいるところが夫らしい。嬉しい。花束はもらって一番うれしいプレゼント。たのしい夜になった。ありがとう。
結婚してくれてありがとう。どうぞこれからもよろしくね。
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