ある日。

朝、起きると明るくなっている。8時ごろにはすっかり春のような温かい日差しがダイニングテーブルに届く。


朝食、りんご、白湯。

りんごが大好きな愛犬が狂ったように、椅子の下でくるくるしているのでひと口あげる。うれしそうに食べている様子がかわいい。


仕事。連休に入るので、その前にある程度片付けておきたいのに、調子が不安定でどうにも捗らない。気分転換に昼食の準備に取り掛かる。


昼食、中トロの刺身、納豆、ごはん、酸辣湯。

義父がくれた贅沢な刺身を丁寧に丁寧に切っていたら、集中力が上がって気持ちよくなった。それを二人でもくもくとごはんと一緒に食べた。


ドラッグストアに行ったものの、体調が悪くなり急いで返ってくる。夫に頼まれた掃除グッズがこれであっているのかと何度も確認するので、ちょっと神経使う。ドラッグストアのポイント10倍デーにしか買い物しないので、ポイントがものすごく貯まり、その分でタッパーを買い替える。ささやかなぜいたく。


午後、執筆。もう締め切りまで3日を切った。一文字も書いていない。どうしようと思うけれど、私はとにかく朝にしか書けないので、下書きのワードをいくつか書いておく。あとは寝かせて明日の朝の私に託そう。


辻村深月の小説をパラパラッと読む。これまで随分と支えにして読んできたけれども、やっぱりもうきっと私はここを抜けたんだなぁと。それで、人にお譲りかごに入れた。こうして、本棚の中の本は年月とともに移り変わっていく。自分もどんどん変わっていく。ありがとう。

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