ある日。

前の日から楽しみにしていた。焼肉を食べに行く。最近、私の胃痛が激しく食べ物を受け付けなかった。どうもスーパーに行っても肉も魚も買う気にならず、野菜と豆腐ばかりを食べていた。ところが胃痛は収まったものの、回復してあちこち歩きまわっていたらエネルギーが不足のような気がして、そういえば肉を食べていなかったと気づいた。それで、いてもたってもいられずにスーパーにお肉を買いに行ったものの、閉店間際のため買えなかった。そのことを夫に話すと、焼肉食べに行こう!ということになり、たぶん1年ぶり以上久しぶりによくいく焼肉屋にいくことになったのだ。

夫はいつものパワーランチという豚肉オンリーのスタミナ全快焼肉セットを、私は焼肉御前という和牛ロース、カルビ、タンがセットになったものを選ぶ。私は非常に浮かれていた。とっても浮かれていた。そこでテーブルに座ってもヨーロレイヒーなどとノリノリであった。その様子を、隣のテーブルの小学生らしき女の子が見ていた。私のことをずっと見ている。おもしろいのだろうか。夫も失笑である。もう、どちらが子どもかわからないし、意味わからないし、はずかしいと言っている。それで思い切って女の子に微笑んでみたら、無表情で目をそらすでもなく私を見続けた。心の中で、女の子は愛嬌ってもんがちょっとは必要だぞと余計なおせっかいを焼く。その子はお父さんと二人で来ていたのか、無言で食べ続ける父をよそにものすごい一眼レフみたいなカメラで焼肉を接写し、そして私を見るという不思議な女の子であった。

私たちにしては一枚一枚丁寧に焼いて食べたので、ゆったりとした焼肉タイムを過ごし、デザートのコーヒーとアイスを楽しみにしていたのだが、コーヒーがなくなっていて、お茶に変わっていたのでショックだった。焼肉屋なのに抜群にコーヒーが美味しいお店だったのに。。。アイスは変わらずおいしかった。


それから、どうしてもコーヒーを飲みたかったので、カフェに行く。やっと落ち着いた。うれしい。私のクローゼット問題を夫に相談する。最近の私は、去年似合っていたものがことごとく似合わなくなって着るものがなくて困っている。髪形も特に大きな変化はないのにどうしてだろうか。それでクローゼットにあるありとあらゆる服を着てみたがどれも似合わなかったので、結果、最近買ったGUのベーシックなブラックニットとジーパンという無難な格好を毎日しているのだ。その一方で、夫はかれこれ5年くらい白シャツにブラックパンツというスタイルを貫いている。46歳という中年真っ盛り、いろいろ変化もあるだろうにそのスタイルに違和感はない。髪形も変わっているはずなのに、なぜなのかと思う。夫は中年のわりにシュッとしているのでそのせいだろうかと尋ねてみる。でも、夫は分からないという。私もいよいよ40歳近くになり、そういうお年頃のせいなのかと思う。というわけで、今度の週末に服を買いに行くことにした。こういうときに焦って買いに行っても不発に終わるので、ちょっと頭を冷やす作戦。カフェであれこれ話していたら、夕方になったのでカツサンドを食べて帰る。休日はパンもOK、好きなモノを食べていいことにしている。それにしても病み上がりの食欲よ。焼肉とカツサンドなんぞいくら私でも一日でそんなに食べたことはない。けれども、まだまだお腹が空いている。たぶんもうすぐ生理がくるのだろう。


帰りにスーパーで食品を買って帰ったら、夜にどうしてもやきそばが食べたくなった。夫に焼きそば買いに行かないかと誘い、コンビニに行く。夫はペヤングで私はUFOだ。どうもペヤングのかやくのにおいが苦手で、昔はペヤング食べれたのにその匂いに気づいてからUFOしか食べれなくなった。でも結果的にソース、粉物はやっぱり大阪の会社のほうがおいしいんじゃなかろうかと気づき、UFOしか食べていない。あぁ、本当に食べすぎている。それでも、私は久しぶりに満たされた。幸せ。時には自分を思いっきり甘やかす勇気も必要である。夫の目なんか気にしないのだ。女の子の冷ややかな目なんか気にしないのさ。私は私を甘やかす強さを手に入れたのさ。

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