ある日。

前の日に続き、また散歩に出かけようと、思い付きで北鎌倉に行く。北鎌倉につくと、どこかの駅で起きた人身事故のため踏切がなかなかあかないとのこと。その間に円覚寺に行く。久しぶりに行ったけれども、こんなに気持ちのよいところであったろうか？閻魔様と白龍を見ながらお参りして、自然あふれるその広大な境内を散歩する。あちこちにベンチがあってとても癒しの空間だ。心が洗われるようで気持ちよかった。また来たい。

前から気になっていた、新とみというラーメンとお寿司を食べられるお店に行く。ラーメンは前の日に続き中華蕎麦だ。前の日のお店もそうだったが、この店も邦栄堂製麺の麺であるようで、とてもおいしかった。お寿司は江戸前寿司で、ラーメンとセットで、まぐろ2貫と赤エビ、イカが来るので夫と半分ずつにした。いかにも庭でなっているみかんですよ、という素朴で不格好なミカンが添えられている。オレンジなどが綺麗に切られてここにあるよりも、はるかに衛生的で好感が持てる。だいたい手が汚れたりして面倒で食べないけれど、口の中をスッキリさせたくて食べたくなったので丁寧に向いて食べた。

鎌倉は現金しか使えないところと、現金のみ使えないところとが混在している。このお店は現金のようだったので、小銭に苦戦する。私のミニ財布はコインが入るのだけれども、小銭はあまり使用しないでしょ？とちょっと影を潜めた感じの財布なので、毎回小銭を出すときに苦戦するのだ。その様子をお店の男性が微笑ましく見ていた。

お腹いっぱいになり、新しく出来たおしゃれなサードウェーブ系のカフェに行く。夫がメニューをなかなか決められなくて、果てしなく待つ。おしゃれだし、コーヒーに詳しくないから、よくわからないのに、熱心にメニューを隅々まで見ていてた。ようやく決めてレジに行くと、そのコーヒーは売り切れであった。そうして、結局私と同じカプチーノを頼んでいた。この人にとっては良くあることなのだが、本当におかしくて、笑いが止まらなくなる。開放感のある店構えで、観光客も少なくて居心地がいいので、今度は愛犬を連れてこようと話す。

散歩って気持ちいい。二人とも、家でPCに向かって、私は活字をひたすら追いかけ、夫はひたすら数字を追いかけているのだから、こうして、目を休めないといけないなと思う。