ある日。

朝、食欲もなく不調。仕事をするも、何だかいつものように捗らず、イライラする。


銀行に用があり、行ってみるとものすごい行列で、もはや銀行が見えないところに並んでいた。仕方ないけれども、何とかならないのかなぁと思う。最近はめったに銀行に行くこともなくなったけれども、たまたま来た日がこんな感じだと落ち込む。

帰ってから、昼ごはんにパスタでも作るつもりだったが、あまりにも時間がかかったため、どん兵衛をコンビニで買って帰る。私が、ちょっと仕事があってバタバタしている間に、夫がどん兵衛にお湯を入れて作ってくれていて、感動して泣きそうになった。キッチンで、夫に「ありがとう。本当にありがとう」と言う。夫は「いいんだよ、助け合いだからな」と言って愛犬を引き連れてオー!と手を上げたら換気扇に手をぶつけて負傷していた。

夫は、気合を入れる時に、愛犬を巻き沿いにして、「がんばるぞ!おー!」とこぶしを振り上げる。だいたいそういうときに手をぶつけたり、足をぶつけたりして負傷している。夫にそのことを伝えると、大爆笑していた。おもしろい。


今月のブッククラブは、本屋大賞に乗っかり、『お探し物は図書室まで』。もう読み終えてしまった方もいると思うけれども、ぜひ、みんなで楽しみたい。


夜、カレー。新しいお鍋で作ったため勝手がわからず、なぜか大量にできた。月初は夫が激務のため、夫を励ますために大好物を作ることにしたのだ。仕事を終えた夫がやけくそで大盛りのカレーを食べて、嬉しそうだった。明日も頑張れ!


夜、『傑作はまだ』読む。ものすごくいい本だった。もっと早く読めばよかったなぁ。最初に息子が買ってきた大福を、父親が白いお皿に乗せて、それを息子が白い大福を白い皿に乗せるなんて、、というシーンがある。生活の豊かさっていうのはそういうところなんだよなぁ。いつも誰かの人生を動かすのは、新しい誰かとの出会いにあるのだ。新しい人に出会わなければ、自分の人生は転がっていかない。物語のひきこもり作家の父親と同じく、私も新しい出会いは久しくないなと気づいた。

「相手の反応を求めてたら何もできないよ」というところがあって、私は求めるというか求められることに敏感で、思ってもいないことを言って疲れてしまう。こんな風に、言えたらいいなぁと思う。

「おっさん、もっと外に出ないと。百冊の本を読むより、一分、人と接するほうが十倍の利益がある」とも。私も本ばかり読んでいる場合ではない。なが~い休暇を終えたのだから、いい加減に人生を転がし始めないとな。

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