ある日。

休日。朝、10時半に起きる。寝坊。いつもは九時に起きるのに。それで、慌てて靴下を片方履き終えたところで宅急便が届き、片方だけ靴下を履いたまま出た。こういう時、パジャマと家事着が同じだとすぐに出られるからよかった。クローゼット考察の成果が出ている。

朝ごはん、冷凍しておいたポトフをカレーにアレンジして食べる。残っていたアスパラも入れたらおいしかった。食後にアイスカフェオレ。


たまった服、マット、スリッパなどを洗濯。いい天気。掃除機を念入りにかけて床拭き。それから、肉豆腐、アスパラの胡麻和え、煮卵を作った。夕方に義母が筍ご飯を持ってきてくれるというので、そのおかずだけ作っておいた。多分、いっぱいくれるだろうから、次の日のお弁当にも入れようとおかずも多め。


愛犬の散歩。夫、黒パーカーに黒パンツ、黒淵の眼鏡。私、黒のスウェット、デニム、黒いマリンぽい帽子、黒淵メガネ。なんかペアルックみたいで恥ずかしかった。散歩道の途中で、アップルパイを買う。おいしくて、最近ハマっているやつ。義母たちの分も買っておく。

それからドラッグストアに行き、のんびりしていたら、ネットスーパーが来た。驚いた。卵6個入りが2つ、12個入りが1つ届いた。今日煮卵を3つも作ったのに、多すぎる。なんでか、こうなることが多い。せっかちだからだと思う。

そうこうしているうちに、義母特製の筍ご飯も届き、枝付きの山椒も一緒にいただき、それらでご飯を食べた。食後、夫とちょっとした言い合いになったので、夫に「あなたは主語がないからわからないんだよ」と伝えたら、夫が、「それは正しい意見だ」と言って謝ってくれた。夫は正しさを重んじる人だ。正しいことを言えば、こうして素直。でも、理不尽なことを言われると逆切れする。私は正しさが皆無である。自分軸しかない。だから、よくこういう揉め事が起きる。でも、大半は夫が正しいことはわかっているのだが、なんかつまんないなぁと思ってしまう。正しいってことはつまらない。

このあと、「きみは、独自のルールがありすぎる上に、説明が不足しすぎていて分からないよ」と言われた。どうせ、説明したところで、自分の独特すぎるルールを誰もがわかるとは思っていないので、説明することを諦めてしまう。実の家族だって、理解できず、ちょっと変わった娘だと思っていた。それが、夫はなんとか理解してくれようとする、面白がってくれようとするので、ちゃんと説明しないのは、不誠実だなと思った。それで、ゆっくり全てを説明すると、「きみは大変な世界で生きてるんだな」と言われた。こだわりが強すぎるのもつらいものだ。でも、どんな自分でも理解してくれようとする人がいることは嬉しい。それが夫ならなおさらだ。

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