ある日。

朝、前の日に食べすぎたせいか不調だった。オレンジジュースだけ飲む。家事をしても、あちこちに何かをぶつけたり、洗剤をこぼしたり。仕事をしても、誤字脱字が多すぎるし、選書にいつもより時間がかかりすぎて疲れる。


昼食、枝豆とアンチョビのポテトサラダをサンドイッチとコーヒー。

サクッと食べて、出かける。


スタバでチャイティーラテを飲みながら、谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』を読む。小さい頃、照明デザイナーになりたかった。小学校の時に色弱(後で誤診だったと判明)と診断され、私は他の人と見えてる色が違うんだ。照明の仕事をするには不利だな。と、あきらめた。それでも照明に魅せられて、家では自分の部屋ならず家中の照明を交換しまくっていた。脚立に登り、飽きもせずあちこちいじっていた。初任給で、30万くらいするファンシェルを買おうとして、全力で同期に止められた。ワンルームの一人暮らしの部屋にあのライトがあったらどんなに素敵だっただろうかと今でも思う。だからこの陰翳について永遠に書かれているこの本は大好き。うっとりする。が、それにしても赤ちゃん連れが多い。検診か何かなのか、産後ままなく、おぼつかない感じで赤ちゃんを抱っこしたり、ベビーカーに乗せたりしてテンパっているママさんたちが溢れていた。一人静かに飲み物を飲んでいるママさんとすやすやと眠る赤ちゃんがいる一方で、女子校で入学して必死で友達作りに励むようなグループもいる。LINEでグループつくりたい。あれこれ相談したいとキャーキャー盛り上がっている。私の目の前には、とにかく声が大きくて上から目線のママと細くて内気そうで何をするにもごめんねと謝っているママのペアがいた。帰ろうとベビーカーに赤ちゃんを下ろした瞬間に泣き出す赤ちゃん。内気なママは、「ごめんね、失敗しちゃった」といってまた抱っこしている。抱っこ紐にもテンパりすぎて横柄ママが手伝っている。いーよいーよ。まだ、お茶したいよう。ゆっくりいこうと言って、また腰掛けた。がんばれママたち!と心の中で応援する。赤ちゃんたちがとても可愛いので、もっとみたいけれど、あまりジロジロ見るのもなんなので本を読むことに集中した。


1ヶ月半ぶりくらいに本屋に行く。欲しかった『かか』と『旅する練習』を買う。読むのが楽しみ。このままスタバに戻ってこれらの2冊を読みたいくらいだ。


肋骨がまだ若干痛いが、ひさしぶりにマッサージ。いつもの方にやってもらう。今回はヘッドマッサージ45分。これには首やデコルテまで入っているので気持ちいい。その方が「あいかわらず、どこ押してもやばいですね。特に左が見たことないくらいひどいです」というので、肋骨を痛めていて庇っていたからかな?と考える。ヘッドもとにかく目の神経がやばいのだそう。私はもはやこの半年間、不調すぎて読書とPCに向かうだけだったので、むしろ目しか使っていなかったと言うと大笑いしている。これじゃ、またしばらく通ってもらわないと本当にまずいですねとのこと。落ち込む。でも、相変わらず髪が綺麗ですねと褒めてもらえた。ありがとう。


小雨が降り始めたので大急ぎで帰る。


夕食、チキンとじゃがいもをオリーブオイル、塩胡椒、ローズマリーでこんがり焼く。あとジェノベーゼ。おいしかった。


女性のための選書サービス/5冊だけの本屋

あなたのためのとっておきの5冊を選書します。