ある日。

ずっと不調であった。そのため、いよいよ朝起きれずに、昼まで寝ていた。お昼の時間になったので夫が起こしてくれて、お昼ご飯をコンビニで買ってきてくれた。それを食べて、お風呂にゆったりと入り、のんびりと過ごす。

ただの頭痛薬とか、風邪薬を飲んでも不安定になってしまうのに、コロナのワクチンなんて打って不安定になったりしないだろうかと不安になる。私は以前に数年間頭痛薬を一回一錠のところを二錠ずつ飲んでいた時があって、よく今も生きていられるなと思った。倍の容量を飲んでいた数年間、私の体調が悪かったのはそれが原因だったのだろうかと思う。


ぼっとしていたら夕方5時になったので、急に思い立ってパンプキンとシナモンのケーキを作る。いろいろやっていたら、なんと3時間も寝かせなければいけなかった!!3時間寝かせてそこから40分くらい焼いていたら、仕上がり9時になっちゃうなぁと呆然とする。それをみた夫が大笑いする。どうして急にそんなこと始めたのと笑っている。どうしようもないので、それを寝かせている間に夕飯を作る。冷蔵庫お掃除料理。茄子と厚揚げと豚肉の生姜煮、黒ごまポテトサラダ、ほうれん草の胡麻和え、枝豆、豆腐とわかめの味噌汁。食べ終えて、お茶も飲み終えた後にいよいよ焼き始めたら、シナモンの香りが漂ってきてうまく出来た。


吉田篤弘 の『奇妙な星のおかしな街で』読了。コーヒーは本を読むための儀式、未来の自分を楽しませるための「幸福な時限爆弾」、原稿を書くとき、見栄えが良くないセーター、コインランドリーに行く日曜日は一週間のピリオド、旅先で読む本、おすすめの本などをまとめたエッセイ。飲んだり、食べたり、悩んだり、探したり、夢みたり、思ったり、旅したり、心地よい本で好き。「自分を楽しませるため」 「できれば、あらゆることについて、未来の自分を楽しませたい」と、値が張るので、買うべきかどうか迷ったメロンを、月曜日の自分は木曜日の自分を楽しませるために買っておくという「幸福な時限爆弾」が好き。「人生の楽しみは、この『幸福な時限爆弾』をいくつ仕掛けられるかにかかっている」全くその通りだ。私も幸福な時限爆弾を常に何個か仕掛けている。未来の自分の為に。


『フェルマーの最終定理』読了。あぁ、読み終わってしまった。楽しかったのに。300年の数学者たちのその歴史がもうすごかった。楽しい時間だった。数学者たちのシンプルでエレガントな戦いはまるで自転車のような美しさがある。みんなで力を合わせて解かなければ進歩はない。でも証明できるのはたった一人。ワイルズが閃きの瞬間を「言葉にしようのない、美しい瞬間でした。とてもシンプルで、とてもエレガントで……」と言っていたところが本当に良かった。解けるかどうかも分からない難題をただただ楽しいというだけで夢中になり結果的に証明されるというのがよかった。フェルマーの最終定理に関しては何の知識もなく、全く持って理系ではないがものすごくたのしかった。自分の今悩んでいることなんぞ、この壮大なことに比べたらなんとちっぽけなことか。。


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