ある日。

毎朝の楽しみ、朝ドラ「おかえりモネ」が終わってしまった。最終回、救われた。みんな救われた。夏木マリ演じるサヤカさんが、一人で寂しくないかい?と聞かれ、「私はあの子の中にいる。それで十分」という言葉に涙してしまう。きっと、子どもがいなくて、夫はちょっと年上で、私も老後はもしかしたら一人かもしれない。その時にはきっとこの言葉を思い出すだろうなぁと思った。だから、私もモネのように誰かの中にいられるような人になりたい。


日曜日。ずっと行ってみたかった鎌倉のkuriyumにカオマンガイを食べに行く。夫はガパオライス。交際やパクチー、ナッツ全般がダメだというのに、夫はガパオライスが好きなのが面白い。お店につくと混んでいたが、なんとかギリギリ座れた。すぐに前菜のサラダ、生春巻きと豆のお料理がワンプレートで運ばれてくる。この生春巻きが本当においしい。それでお目当てのカオマンガイは、あちこちで食べてトラウマになりかけたけれども、やっぱりここのは美味しかった。数か月間、週末がくるたびに「kuriyumのカオマンガイ食べたーい」と言いつづけていたので、一口食べると思わず泣きそうになった。嬉しい。月替わりのタイスキも美味しそうで気になったけれども、こちらにしてよかった。隣のテーブルで大学生らしき女子二人組がタイスキを頼み、前菜とそれを半分ずつにしていた。最近の若い子は、一つ頼んでシェアしている人が多く見かける。食後、気になっていた地下の喫茶店に行き、コーヒーを飲み、サクッと帰ってくる。帰るなり、夫がトイレに駆け込んだ。食べ合わせがわるいのか、本気のコーヒーが効いたのか、腹痛が起きたらしい。この腹痛はかなりひどいらしく、友人の結婚式に披露宴でさんざんおいしいお料理を食べて駅でいいコーヒー屋さんで本気のコーヒーを飲んだ時もしばらく辛そうだった。青山の川上庵でかきあげのそばを食べた後、ブルーボトルでコーヒーを飲んだ時もそうで、あぁ油と本気コーヒーがだめなのねと思っていたけれども、久しぶりだったので忘れていた。私が無理やり行きたいコーヒー屋さんに連れて行ったので反省。


『ベロニカは死ぬことにした』読了。この本は11月に読むのに最適な本だ。11月は何かと気分が落ち込んだり不安定になったりするので良い。若く、美しく、知的な女性であるベロニカは、毎日が同じ日だからという理由で、死ぬことにしたという物語。死を意識することで、より密度の濃い人生を送るよう力づけられることがある。誰のためでもなく、自分らしい人生を送ること、自分を愛することに気付かされる。


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