ある日。

朝、不調のため起き上がれず。夫には、自分で朝食を準備して食べてもらう。私が、のそのそと起きていくと愛犬がジャンプして迎えに来てくれた。「みほちゃん、みほちゃん♪」と言った感じ。夫が言うには、あれ?一人足りなくない?と言った感じでずっと寝室の方を見ていたらしい。かわいいやつめ。今お湯を沸かしたよと、夫が気が利かせてくれたのでそれでココア飲む。


洗濯を回し、その間に庭の掃除をする。不調だったくせに急に思い立って、庭のテーブルと軒下を掃除しようと思った。それで木でできた椅子を、ホースで水をかけながらブラシで磨いていると、なんだかパコっていう音がした。何だろうと思ったが、そのまま洗いつづけていた。ふたつ目の椅子に取り掛かったときに、なんと蛇口付近のホースが避けたようで霧のような水が飛び出していた。きっとさっきのパコはこの音だったんだなと思いつつも、大した穴ではないので磨き続けたらなんとどんどん裂け目が大きくなってきている。危機だ。せっかくやる気があるのに。急いでテーブルも磨く。何とかテーブルセットは終わった。軒下のタイルに取り掛かると、後ろの方で水の音が大きく響いている。あれ?どこかの部屋も庭の掃除を始めたのかな?と振り返ると、うちのホースから噴水のような水しぶきがホースから飛び出していたのだ。うちだった。あまりにもひどく、これはお隣さんに迷惑がかかりそうなので、軒下のタイルは断念した。あぁ、しばらく晴れが続く今、やってしまいたかったなぁ。と思いつつも、綺麗になったテーブルセットをみてにんまりする。きれいだ。


不調の私に代わり、夫が図書館に行ってくれるというので行ってもらい、帰りにドラッグストアで待ち合わせして買い出しをする。我が家はストックに乏しく、いろんなものがなくなるぎりぎりのところで焦って買い物に出るのでいつも大量になる。このお店はいつもやる気のない感じの人が多く、声もそこまで響く人もいないのだが、なんと似つかわしくない男子アルバイトが入っていた。ここは魚屋か?と言うほどテキパキした動作と切れの良い声。


昼食、鯖缶と大葉のパスタ。

パスタ好きの夫はザ王道のイタリアンパスタしか受け入れないため、きっと食べないだろうなぁと思いつつ出したら、夫の想像を上回るおしゃれでおいしいものだったらしくもりもり食べていた。たっぷりのレモンと大葉がきいていてよい。食後にまるごとバナナを半分ずつ食べる。バナナはアレルギーのため普段は全く食べないが、これ無性に食べたくなるので体を推して食べていると、夫に笑われた。


午後、仕事。

夕方になり、午前中に磨いた庭のテーブルセットに丁寧にオイルを塗っていく。つやつやきれい。これから日光浴や月光欲をやるのがたのしみだ。


夕食、生姜焼きとモヤシ炒め、ベーコンガーリックポテトサラダ、大根の葉をたっぷり入れたかきたま汁、浅漬け。

不調な時ほど、大量に料理をしてしまうという発作が起きて、これらの他にがんもとこんにゃくの煮つけ、次の日の鍋に使う大量の野菜のカットまでやる。珍しく荒れたキッチンを見た夫が、どんどん洗い物をして言ってくれた。ありがとう。


夜、ベッドにてブッククラブの今月の本、『女たちよ!』を読む。

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