ある日。

朝、夫が7時から私を起こす。私は6時に起きるのに起きてないからだろう。しぶとく1時間くらい私の肩を叩き続けた。


朝食、夫は前日のキーマカレーを食パンにのせてチーズもかけて焼いたもの。
私は昨夜からお腹が痛いので、はちみつヨーグルトと白湯。
朝食にて、前の日に何回も聞いたのにまたしても夫に何時に出る?と問いかけてしまった。11:50に出るらしい。聞いたばかりなのに、私は昼頃に出るよと言う。夫が、じゃ一緒に出るんだなと言った。


お腹が痛いのに、熱心にキッチンを磨く。排水溝のところまでひっくり返して、ハイターかけたり、ブラシを使ったりして磨く。時間がないのにこんなことをしている自分が嫌になる。なぜに、切羽詰まっている時ほど、こんな掃除を始めてしまうのだろう。


洗濯を外に干す。久しぶりに天気がいい。2月中旬。春の兆し。空気が柔らかい。今日は洗濯物のよく乾きそう。トレーナーとパーカーを平干しにする。


愛犬は網戸越しにその様子を眺めている。眩しそうに上を見上げている愛犬の姿がとてつもなくかわいい。私は外からその愛犬の様子を眺めている。


身支度をして、ソファに横になったら、会議を終えた夫がやってきた。もう、出かける時間らしい。愛犬はそんな様子を察知したのか、自分のベッドに入る。夫は、バナナを食べる。二人で外に出ると、とても寒かった。さっきはあんなに暖かかったのに。夫は東京方面の電車に乗り、私は逆方面。改札に入って、手を振り合う。


イワタコーヒーで、年に一度の楽しみ苺のパフェを食べる。お誕生日のときだけ、ここでこれを食べる。苺がこれでもかというほどのっている。センターにはバニラアイス。その上にもホイップクリームと苺。バニラアイスの隣に柔らかいゆるめの程よく甘いホイップクリーム。その懐かしい感じのクリームをいちごにつけながら食べている。周りのイチゴを全て食べ終えたところで、バニラアイス、その下の苺のムース、そしてその下のゼリーに取り掛かる。私は苺のパフェと向き合っている。ここまできて紅茶を一口。さっぱり。パフェ好きなくせに、パフェを完食できない私でも、唯一のここのパフェだけは食べ切れる。軽い。

パフェも向き合っているところに、ヴィトンのでかいバッグを抱え、巻き髪ぐるぐる、ジャケットをきて、老眼鏡を取ったり外したりしている中年女性がやってきた。いきなり電話でどこかのレストランに予約を始めたのだが、横柄。何時までその席は使えるのか?刺身は出るのか?生魚は一人ダメな人がいる。ワインはあるのか?天ぷらは?など、細かく聞いている。お店の人も、おそらく少々お待ちくださいとか言って確認しているのだろう。いつまで待たせるの?わかる人出しなさいよ。とか言っている。やっと、終わったのに、しばらくして店から折り返しが来ている様子。また切れている。何回も言わせないで!と。そのあと、バッグから無数のサプリを取り出して飲み始めた。最後、全く苺パフェに集中できなかった。帰り際、その女性は、食べ切れなかった分厚いホットケーキを持ち帰れるか可愛らしい声で店員に尋ねて、包んでもらったそれをでっかいヴィトンのバッグに入れて持ち帰った。きっとお腹が空いていたんだな。


買い物をして、帰宅。
夕食、バナナとウインナー。


夜、カーリング女子準決勝スイス戦を夫とみる。スイスは予選で負けているし、競合。厳しいかなぁと思っていたけれど、なんと勝ってしまった!みんなすごくよかった。吉田由利香選手がウィークを完璧に決めてたのがすごかった!笑顔満載の姉に隠れがちだが、着実に決めてきてた。みんな攻めてた。インタビューでコミュニケーションを密にできたのがよかったと言っていた。驚くほど喜怒哀楽を試合中に発揮していた。悔しいとか、それできるかなとか。コミュニケーションを密に取ることは信頼関係を作ることなのだ。私はすぐにコミュニケーションを諦めてしまう。夫にも家族にも話すことをやめてしまう。諦めてしまう。悔しいことも悲しいことも嬉しいことも全て話していきたい。





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