ある日

休日の朝食。コロッケサンド、カフェオレ、いちご、ヨーグルト。白、緑、茶色。コロッケサンドを見て、「きれいな断面図だ」と夫が言った。食パンにからしマヨネーズを塗って、一口大に切ったレタスと半スライスしたきゅうりをたっぷりのせる、そしてサクサクのコロッケをのせ、ソースをたっぷりかけて、食パンで挟み、重石としてお皿をのせておく。レタスは繊維の向きを一方向にそろえて、一枚一枚丁寧に並べた。丁寧に作ったせいで、夫はその美しさと美味しさに感激した。そして、「なぜかこのカフェオレもいつもよりおいしい」と言った。

絶好の散歩日和だったので、銀座に出かける。散歩して、ランチはお目当てのインドカレーのお店にしようとしたらホリデーランチで値段が高くなっていた。そうだった。忘れていたけれどもこの店は平日に来なければいけなかったんだ。夫、とても残念がっていた。「どこか行きたいところあるか?」と私に聞くので、鳥ぎんに行きたいといったけれども、それは銀座を端まで歩くことになるのであきらめた。それにその時点ですでに2時過ぎていた。仕方ないので、見かけたトラットリアに入った。なんの情報もなく入ったがとても美味しかった。夫はなにか忘れたけれどピザを。私は芽キャベツとサルシッチャのクリームパスタを食べた。夫はとにかくピザがおいしかったと絶賛。パスタは生パスタみたいでとてももちもちしていて、たぶん白胡椒のおかげで、その美しさったらうっとりするほどであった。

そのあと、伊東屋に行く。夫はいつもここの造りに文句を言う。毎回毎回すごく言うので、正直付き合ってもらうのはちょっと憂鬱。

それから日比谷に移って、日比谷コテージで本を何冊か買う。行ってみたかったブヴェットに行ったら、一組しか並んでいなかったので後に並ぶと、私たちの後ろに20代の女子の二人組が並ぶ。夫、すごく不機嫌になる。私たちを追い越して、至近距離で、店の中を覗いて、どこの席で何を頼んでどんなふうに写真をとればインスタ映えするかを熱心に計画している。バカバカしい。夫はこういう女たちが嫌いである。私が行きたいといったばかりになんだか気が引けてしまう。ギクシャクしたまま中に入り、カフェオレとタルトタタンを半分こする。だいたいこういうときなんやかんや言ってもこじれるだけなので、私は黙っている。糖分が夫に行き渡ったところで、全然違う話をすると夫は不機嫌が治る。カフェで足が痛くて痛くて夫と疲れたと話、スマホを見たところ17,000歩も歩いていた。股関節がとても痛い。それでまた東京駅まで戻って帰る。

今日はいろいろな意味で不完全燃焼だったと二人で話す。それで、なにを思ったのかスープストックでカレーとスープのセットを二人でやけ食い。ドリンクのカフェオレがいつもと味より濃くて、ここでも不完全燃焼。きっとランチのカレーがどうも抜けなかったのだ。私はとても頑ななので、カレーが食べたいとなったら、他のものは食べたくないのだ。それなのに疲れていてどうでもいいものばっかり食べてしまったのが良くなかった。

往生際が悪い私たちは、ここで終わらずコンビニで変わり種のポテチを買ってしまった。これもまだ外れだった。とことんハズレで、もはやおかしくて笑えて来た。大笑いである。

5冊だけの本屋

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