ある日。
ちょっとここのところ体調が悪い。最近、フルーツの盛り合わせにはまっていて、動画で美しい果物の切り方を見ては、せっせと作っているのだけれども、朝起きてフルーツを食べたら、ものすごく喉と顔が腫れて、呼吸困難と嘔吐、そしてひどい下痢に見舞われた。私は免疫が落ちているときにこういったことが起きる。例えばレタスとかトマト、キュウリなどと言った野菜でも起きる。だから、最近ちょっと体調が悪いなって時には悲しいかなフルーツも野菜も生のままではあまり摂取しないようにしている。それでも、なんとなくフルーツを食べてしまった結果がこうである。テレワーク中の夫が仕事部屋で会議をしているのに、その隣で妻はのたうち回っている。もう呼吸もしづらくなってきて、いよいよ夫にLINEをする。夫は冷静に会議をしながらも、白湯を飲みなさいと的確なアドバイスをよこす。白湯ならもう死ぬほど飲んだわと心の中でつぶやきながら、トイレに駆け込む。そうして、夫が会議を終えて部屋から出てきたころには収まった。
この体調不良の原因は自分でもわかっているのだ。私の体調不良は大抵の場合においてメンタルによるもので、私は普段気にしないようなことでも時たまこのまま死んでしまうのではないかと周りが心配になるほど落ち込むことがある。その落ち込みが今回は果てしなく、毎晩毎晩、「私なんて生きてる意味なんてない」と泣き叫ぶのであった。おい意味なんてないんだよと冷静になった今では分かるのだが、私はよくこのセリフを言うのだ。人生において意味とか価値とかについて考えるなんて、全く持って無意味なのに。しかたない。
そうは言っても吹っ切れないので、夜にがむしゃら料理を作る。豚鍋、餃子、きゅうりのサラダ、ゆでブロッコリー、義母がくれた伊勢海老のソーセージを焼いたやつ、豆腐の味噌汁。それに義母がくれた切り干し大根。二人なのに、ダイニングテーブルいっぱいの料理に夫ももはや笑うしかない。もちろん、すべては食べられないので次の日に回すのだが、ほとんどを平らげてしまった。こんなめちゃくちゃな料理をする私に対して、夫は「おいしかった。ごちそうさま」と言った。こちらこそ、ありがとう。
0コメント