ある日。
朝、寝坊した。一時間も。朝の1時間は大きい。おそらく海外サッカーを観ていた夫は早朝に起きていたらしく、何度か起こしてくれたらしいのだが、「わかった、わかった」と言っていたらしい。あぁ、私は子どものころから変わらない自分を殴ってやりたい。私の「わかったわかった」はもはや寝言に等しい。自慢ではないが私は寝起きが悪い。という起き上がれない。これは弟もなのだが。いや弟は私よりもひどい。まぁ、それはいいとして、小さいころ、私を毎朝起こすのは父の役目であった。母は朝食を作ったり家事をしたり、私以上にひどい弟を起こさなくてはいけないからだ。そのため父は二階の私の部屋までの階段を何往復もして起こしていた。そのたびに私は「わかったわかった」とはきはきと返事をするらしいのだ。ただ起きないのではない。私はちゃんとはきはきと受け答えをしているらしいのだ。私自身この記憶は全くないのだが、そのことが何十年もたった今もやっている私よ。泣きたくなるわ。でも仕方ない。そのため夫に「私の、寝ているときのわかったわかったは、これさえ言えばもうしつこく起こされることはないというための返事であって全然起きてないんだよー」と伝えた。あきれる夫である。そんなこんなの朝を迎え、朝食の支度に入る。蒸し鶏とたっぷりレタスの全粒粉パンサンドイッチ、すいか、ヨーグルト、ココア。朝から大好物のチキンのにおいがしたせいか、愛犬は私の足元にまとわりついてジャンプしている。ちょうだいちょうだい、それ私の大好物よ。みたいな感じで。パンは母が送ってくれた、おいしい全粒粉食パンである。あぁ、おいしい。今回は普通の食パンに加えて、全粒粉パンも入っていたので、私たち夫婦の大好物をお見通しのようでうれしい。
ここのところ雨で愛犬の散歩に行けず、愛犬もストレスMAXであったため、珍しく朝から散歩に行く。愛犬もとてもうれしそうにとことこと歩いている。が、やっぱり朝の散歩はするんじゃなかった。大嫌いなカラスの大群があちこちにいて、低空飛行していたり、道路の真ん中で何やら突っついている。怖い。怖すぎる。以前ほど怖くはないのだが、これだけ大群で近くにいると怖い。そのため、いつもの道を引き返そうとしたところ、愛犬が動かない。「ねぇ、そっちじゃないよ。こっちだよ。私はこっちの道に行きたいよ」みたいな顔して私を見ている。全然動く気配がない。仕方なく、座って愛犬に諭す。「ねぇ、カラスがいっぱいいて怖いから違う道をお散歩しよう。遠くまで歩いてあげるから」と言って、引き返した。愛犬は相変わらず上機嫌。お散歩中のよちよちおこちゃまたちに、「わんわーん」とちやほやされて楽しそう。暑い。暑すぎる。それに加えてここ数日の鼻水の嵐。もう、意識がもうろうとしてきた。つらい。鼻水が止まらないのは本当につらい。こういう時はドラえもんの歌を歌おうと、口ずさむ。ドラえもんの歌を陽気に歌う女と愛くるしい犬。怖い。怖い。
もうこんな日は何のやる気も起きないほどつらいのでコンビニでお昼を買ってくる。ドラえもんの歌を歌いながら。それで帰ってきた私に夫が一言「ねぇ、遠くからドラえもんの歌聞こえてきたけど、まさか歌いながら行ってないよね?」と。あぁ、そんなに響いてました?もうやけである。めったに買わないドリアとか買っちゃうし。お菓子のドーナツも買っているのに本気ドーナツも買っちゃうし。もう、ドーナツが溢れている。テレビ見ながらドーナツ食べよう。
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